県高校総体特集 サッカー男子③ 指導陣が一新した大分西、ゴールへの意識高まる

2021/05/26
  • 高校総体

 外から見れば多少偏ったプレーにも見えたが黒木監督は「このチームに必要なのは、ゴール前で相手が恐さを感じること」と、とがめなかった。中央からの崩しで得点こそ奪えなかったが、積極的に仕掛けることでセットプレーのチャンスを得て、この試合ではC Kから2得点が生まれた。黒木監督は「これから先はこう着した試合が続くと思うので仕掛けることは重要。ファウルをもらい、セットプレーで得点できたのは大きい」と徐々に戦い方が浸透していると感じたようだ。

 

 収穫は攻撃だけではない。無失点に抑えた守備陣の安定感は際立った。最終ラインが全体を押し上げ、コンパクトな陣形を作り、2次、3次攻撃へとつなげた。溝口は「守備はち密になった。全体を押し上げるタイミングなど明確になった」と手応えを感じている。3回戦の相手は黒木監督が3月まで指導した中津東であり、その古巣を指揮するのが3月まで大分西を率いた首藤啓文監督。溝口は感傷に浸ることなく「勝つことで首藤先生への恩返しとなる」と宣戦布告。互いの特徴を知り尽くしたチーム同士の対戦は、最も注目を集める好カードとなりそうだ。

 

セットプレーからの得点パターンも増えている

 

 

(柚野真也)

 

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