県高校総体前特集 バレーボール男子③ 経験値を積み重ねる大分南

2021/05/21
  • 高校総体

 1年生エースとして大きな存在感を放ったのは前畠怜和。度胸があり、攻守ともにそつなくこなすオールラウンダー。積極的に声を出し、チームを鼓舞する姿も目立った。試合後は「もっとチームに貢献できるよう、新しいことにも挑戦したい」と話すなど向上心も強い。

 もう1人のエース嵯峨慎人(1年)は緊張のため本調子とは遠く、「最悪だった」と悔しさをにじませたが、「筋トレでブロックを吹き飛ばせるパワーを付けたい」と県高校総体へ向けて気合十分。どちらも中学時代、県で1、2位を争うチームでエースの重責を担った実力者。今後の成長に大きな期待が懸かる。守備面では、バレーセンスが高く、レシーブ力に定評がある東和輝(同)もチームを支える柱の1人になりそうだ。

 

 2年生は柿原監督に「ふがいなかった。気持ちが下級生だった」と酷評されたが、春の高校バレーを経験したセッターの大堀孝一など中核を担う力を持った選手は多い。このまま1年生に遅れをとることはないはずだ。

 ただ1人の3年生であるキャプテンの三ケ尻将太は「プレー面では劣っている部分もあるが、その分、声掛けや行動で示してチームを引っ張りたい」とチームを率いる覚悟を力強く語った。

 

春の高校バレーを経験したセッターの大堀孝一

 

 

(甲斐理恵)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ