県高校総体前特集 バスケットボール男子② 理想のチームとなりつつある大分上野丘

2021/05/12
  • 高校総体

 南九予選では、山場となった準決勝の大分舞鶴戦で、試合の入りが悪いながらも徐々に追い上げ、終盤で突き放してチームの底力を示した。決勝の柳ケ浦戦は「舞鶴に勝ってホッとした部分が出た」と安部。第1クオーターで7-31と一気に引き離され、追い掛ける気力を失った。惨敗に終わったが、大会を通しての収穫は多い。けがから復帰した下城典雅(3年)の調子が上がり、流れを変えるシックスマンとして茅嶋春飛(同)が活躍。今村監督は「下城が計算できるようになり、シュート力がありサイズもある茅嶋がベンチにいることで、戦い方の幅は広がる」と話す。また、今大会はベンチ入りしなかった190㌢を超える1年生が加われば、リング下の攻防で上回れる。

 

 進学校であるが故に県高校総体で3年生のほとんどが引退する。そのため、“最強メンバー”として戦える最初で最後の大会となる。安部は「このメンバーでインターハイまでバスケをしたい。壁は多いがやれることはある」と気を引き締めた。今村監督は「南九予選はいい経験になったが、終わりではない。もう一回鍛え直す」と理想のチームに仕上げる。

 

試合の流れを変える茅嶋春飛

 

 

(柚野真也)

 

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