県高校総体前特集 バレーボール女子① 3年力全開、一枚岩となった東龍に隙なし

2021/05/04
  • 高校総体

 九総予選では、入学当初からけがで1年以上思うように練習さえできなかった星野が先発メンバーに名を連ね、1月の県高校新人大会では先発だった山中はベンチスタート。日本一を義務付けられたチームは3年生を特別扱いすることはない。竹内誠二監督は「同じレベルであれば迷うことなく下級生を使う」と日頃から選手には起用方針を伝えている。九総予選では新1年生のプレーを見極める場でもあったため、3年生は与えられたチャンスで結果を残すしかなかった。星野はこれまでプレーできなかった鬱憤(うっぷん)を晴らすがごとく豪快なスパイクを決め、山中は「悔しさをぶつけた」と勝負どころできっちり得点して存在感を示した。

 

 キャプテンの佐村はチームの変化を感じている。「実力のある1年生が加わったことで上級生の目の色が変わった」。コートではライバル意識を前面に出すが、練習が終われば3年生はまだまだ不慣れな1年生をサポートする。3年生の役割は多岐にわたる。1年生が入学した直後に3年生だけのミーティングを開き、「強くなるのも、いい雰囲気をつくるのも3年生の仕事。自分たちの学年でもう一度日本一になろう」と役割と目標を再確認した。「魂の込もった東龍バレー」を掲げる佐村は言い切った。「私たちには伸びしろしかない。もっと強くなれる」。“3年力”全開の今年の東龍は強い!

 

けがから完全復活した星野彩夏

 

 

(柚野真也)

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