県高校総体前特集 バスケットボール女子③ 不完全燃焼の藤蔭が再起を誓う

2021/04/30
  • 高校総体

 県高校総体の前哨戦となる南九州四県対抗バスケットボール選手権大会県予選では、個性派集団は順当にトーナメントを勝ち上がったが準決勝の明豊戦でつまずいた。梅徳が徹底的にマークされ、チーム全体がリズムを失った。梅徳がボールに触れる時間は圧倒的に少なく、得点だけでなく、味方を生かすプレーも阻まれた。攻撃時にスクリーンプレーを多用し、守備からリズムを立て直そうとゾーンに切り替えたが、主導権を握れずに試合を終えた。

 

 芦川尚子監督はエースをシャットアウトされたことに「どんなに厳しいマークでも振り切り得点するのがエース」と叱咤(しった)したのは期待の大きさゆえ。岩崎に対しても同様に「自分のプレーができなければコートに立つ必要がない」とベンチに下げる厳しい采配で奮起を促した。「チームの弱さが出た。この悔しさは(県高校)総体で晴らすしかない。何を感じ、どうつなげるかは彼女たち次第」(芦川監督)と見守る構えだ。悔しさを糧にできたか、県高校総体で試される。

 

持ち味のスピードでコートを駆ける伊藤陽和里

 

 

(柚野真也) 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ