県高校総体前特集 バスケットボール女子① 選手層が増した大分が全国目指す

2021/04/25
  • 高校総体

 チームの土台を支えるのは3年生だが、先発メンバーには1、2年生の名が連なる。試合をコントロールし、勝負どころではギアを上げ自ら得点できる梶西未知(2年)に、南九予選決勝で40得点を記録した板倉菜緒(同)は得点能力が高い。攻撃力の高さにばかり目がいくが、新チームになってから守備力を強化。これまで、後半になると点差を縮められるケースがあったが、守備強度を保ったまま40分戦えるようになった。

 

 課題はリバウンド。平均身長は163㌢前後だが、170㌢を超える選手が足立凜(3年)のみ。高さに頼らないチームづくりをしているが、体力が消耗する終盤で失速する一因となっている。キャプテンの後藤楓花(同)は「高さを言い訳にしたくない。練習からリバウンドを意識すれば改善できるし、そこは3年生が頑張らなければいけない部分」と、汗かき役となり、チームを鼓舞する姿勢を示す。県高校総体では力のある1年生も虎視眈々(たんたん)とメンバー入りを狙っており、選手層の厚みは増すばかり。「ベンチからも声が出ているし、いい雰囲気になった。流れが悪いときこそ盛り上げたい」と後藤。創部7年目。今年はチーム一丸となって初の全国舞台を狙う。

 

守備の強度も増している

 

 

(柚野真也)

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