#スポーツのチカラ 県高校総体 ハンドボール女子 大分6年連続V これが「有終の美」ではない

2020/08/07
  • 高校総体

 調子の上がらない3年生を支えた後藤真子や山口映ら2年生は今大会で大きな成長を見せことは収穫だ。幡東は好セーブを連発、7mスローコンテストでは2本止め意地を見せた。大分は激戦を制したが滝元泰昭監督は「向かう気持ちがなかった。3年生の覚悟を見たかったのだが残念」と、厳しい評価を下したのは3年生への期待が大きかった故の言葉である。

 

全国高校選抜大会の出場が決まっていたが中止となり、全国高校総合体育大会(インターハイ)も中止となったが、3年間の集大成の場として3年生には花道を用意している。8月下旬に全国選抜大会に出場が決まっていた数校と独自の大会を開催し、9月末に社会人チームなどが参加する日本選手権九州予選を考えている。滝元監督は「次のカテゴリーでハンドボールを続ける選手がいる。上でプレーするのなら、どんな状況でも力を出せなければ通用しない」と反骨心をあおる。

 

 10年間勝ち続けて伝統校。大分が紡ぐ伝統は折り返したばかり。滝元監督は「3年生は下級生の見本となる背中を見せてほしい」と呼び掛けた。唇を噛み締める3年生は静かに闘志を燃やし、初秋のエンディングに向けて動き出す。

 

大分にとって優勝は通過点に過ぎない

 

 

(柚野真也)

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