#スポーツのチカラ 県高校総体 サッカー オール3年生で初戦突破した大分上野丘

2020/07/17
  • 高校総体

 今大会の目標は優勝と、3年生全員がピッチに立つことだ。試合が拮抗すれば交代枠は限られる。どれだけ点差を離せるかがポイントになる。1回戦の佐伯鶴城戦では、先発に選ばれた11人はこれまでと異なるプレッシャーがあったのか、序盤は決定機をつくれずにいた。しかし、運動量が増えるとともにテンポが上がり、26分に左サイドからのパスに古賀尭人が右足で先制すると、4分後にも左サイドを起点に追加点を奪う。ハーフタイムには3人の選手を入れ替え、その後も交代カードを次々と切った。

 

 後半から出場した井野辺徳人は、今大会で部活を引退し医学部を目指す。「全国につながらない大会だけど最後の大会。悔いなく終わりたい」と高校3年間の集大成の場として強い思いでピッチに立った。トップ下に入りゴール前に絶妙のパスを通したが、味方と合わず得点に至らなかった。だが、ピッチの幅を大きく使った左右のサイド攻撃が機能し佐伯鶴城に5―0で勝利した。井野辺は「得点に絡みたかった」と試合後に悔しがったが、チームの勝利を喜んだ。次の試合は4日後。いつものように練習できる幸せな時間を過ごす。

 

後半から投入された井野辺徳人

 

 

(柚野真也)

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