栃木国体 サッカー成年男子 大分県サッカーに新たな歴史を刻む優勝 【大分県】

2022/10/06
  • 国体

 全試合にフル出場した篠原が力を込めて言う。「決勝戦という舞台では、技術や戦術より勝ちたい気持ちが大事。なかなか点が入らなかったが、焦ることはなかった」。後半もヴェルスパはボール支配率で上回り、球際の攻防でも圧倒する。すると、ここまで決定機を逃していたエース前田央樹が右足で値千金のゴールを奪う。「みんなに迷惑を掛けていた。得点の場面は(渡辺)柊斗のパスを流し込むだけだった」と面目躍如。1点リードしてからは相手の猛攻を、柔軟に受け止めては力強く跳ね返す。残り10分強で「5バックにして逃げ切りを図った」と山橋監督の狙いをピッチにいる選手が理解し、密な連係で数的有利を保って対応し、ついに優勝決定のホイッスルが鳴り響いた。

 

 山橋監督は「タイトなスケジュールだったが選手が最後まで頑張ってくれた。タイトルを取る難しさを経験し、チームとして成長するきっかけとなった」と総括し、篠原は「これまでサポートしてくれて大分県に形として恩返しができた。連戦を乗り越え、結果を出したことは自信になる」と話した。タイトルを意識して戦い、そして勝ち取った。そこに大きな意味がある。J3昇格への追い風になるはずだ。

 

国体サッカーでの県勢初優勝となった

 

 

(柚野真也)

 

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