大分工業高校 冨高廉真 インターハイ5位入賞も悔しさ残る。狙うは国体優勝のみ

2017/09/05
  • 国体

 冨高は高校1年の8月までバスケットボール部に所属していた。当時ウエイトリフティング部の監督だった土居雅典監督(現・国東高校)から熱いラブコールを受けていたという。悩んでいたときに「ウエイトリフティングの方が全国を目指せる」というバスケットボール部の先輩の言葉もあり、ウエイトリフティングへ転向した。バスケットボールで培った身体能力に加え、土居前監督からは「今まで出会った中で最高のエース」と嬉しい称号をもらい練習での集中力は増した。

 

 ウエイトリフティングは自分自身との戦いだ。練習で手を抜こうと思えばいくらでも楽はできる。しかし冨高は「サボったらその分順位が下がる。逆に頑張ればそれだけ数字が出る」と決して自分を甘やかさない。取材時も、鏡の前に立ち何度もフォームの確認を繰り返していた。

 

 梶原誠監督は「冨高のベスト記録(スナッチ97、シャーク107)は全国トップレベル。インターハイでは調子が悪くても全国5位という結果を残している。国体では十分にチャンスはある」と大きな期待感を寄せる。冨高自身も「練習の時から試合を意識しながらやっている。国体では全国1位になりたい。自信はある」とはっきり答えた。手首の負傷を乗り越え、国体で優勝し有終の美を飾れるか。小さな体に大きな期待が寄せられる。

 

練習中はストイックだが、普段は後輩から慕われる優しい先輩

 

(緒方美香)

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