全国高等学校サッカー選手権大会大分県大会 決勝戦展望

2017/11/11
  • 冬の全国大会

堅守速攻で番狂わせを狙う鶴崎工業

 

 36年ぶりの決勝の舞台に立つ鶴崎工業。松田監督は3年前に中津東を率い、優勝を成し遂げている。「決勝の厳しさを選手に伝え、勝つ準備をしたい」と、試合の3日前に決勝の舞台と同じ芝のピッチで練習するなど、細かな部分に気を配り、選手のモチベーションを高めている。

 今大会は「堅守速攻」を徹底し、ここまで番狂わせを起こしてきた。攻守の狙いは明確。守備では4バックの後ろにスイーパーを置き、マンマークで相手の自由を奪い取る。攻撃においては手数をかけず、徹底して相手のサイドの裏のスペースを狙う。終了のホイッスルまで走り抜く体力をつけるために走り込みを強化してきた。

 おそらく試合は大分西が主導権を握りながら、鶴崎工業が守備的に構える形になりそうだが、相手に押し込まれても、粘り強く戦っていれば鶴崎工業にも勝利をもぎ取る力はあるはずだ。こう着状態が続いた場合、勝負勘のある鶴崎工業が、ワンチャンスをものにする可能性は十分考えられる。

 

 また、両監督の考え方の違いが結果にどう影響を及ぼすかも興味深い。鶴崎工業の松田監督は「リアリスト」であるのに対し、大分西の首藤監督は、どちらかと言えば「ロマンチスト」。前者は現実を追い求めることに力を注ぐが、後者は理想を追求するタイプだ。大分西の長所を消し、タイトルを狙いに来ようとする松田監督の進撃を、首藤監督がどうかわすのか。そのあたりを含め、監督同士の対決もひとつの見どころだ。

 

快進撃を続ける鶴崎工業

 

(柚野真也)

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