冬の主役たち(3) バスケットボール女子 自分の選んだ3年間に悔いはないと語る藤田鈴(大分3年) 【大分県】

2022/12/23
  • 冬の全国大会

 その頃から入学当初はリングに届いていなかった3点シュートが、武器になるようになった。選手として「最後の大会」と心に決めて臨んだウインターカップ県予選でベンチ入り。同級生だけでなく下級生も藤田の頑張りを見てきたからこそ、誰もが喜んだ。仲間と同じコートに立ち、出場時間は長くはなかったが決勝までの3試合で3点シュート4本を含む16点を決めた。3年間の成長を感じ、やり切ったと思えた。

 

 ウインターカップではマネージャーとしてベンチに入るが、「最後まで悔いのないようにプレーをしてほしい」と誰よりも大きな声で選手を後押しするつもりだ。大会前には対戦相手の試合映像を分析し、コートに立つ選手に相手の特徴や得意なプレー、苦手なプレーを事細かに伝えた。司令塔の梶西未知(3年)は、「3年生『6人』でプレーできる最後の大会。自分のためだけでなく、誰かのために頑張ると思えるから私たちは強い。鈴のために少しでも長く試合ができるように勝ちたい」と話した。

 

「試練の3年間を乗り越えたから今がある」と笑う

 

 

(柚野真也)

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