ラストバトル〜3年生、最後の戦い〜 バレーボール女子 エースの涙が止まらなかった理由 嵯峨暖菜(大分商業3年)

2021/11/14
  • 冬の全国大会

 「最初から調子は良かった。全部のセットでフェイントが効果的に決まった」とこれまでにない手応えを感じていた。僅差で2セットを失ったが、「勝てると信じていたし、自信はあった。相手のペースに飲まれることもなかった」と嵯峨。後がない第3セットになっても仲間を鼓舞し、「困った時は私に上げてほしい」と言い切った。このセット24点のうち12点をマークするなど、その威力は衰えなかった。それでも、最後まで東龍を捉えることはできなかった。

 

 敗北が決まった瞬間、嵯峨の目から大粒の涙がこぼれた。「悔しい、次がないと思うと悔しい。監督、保護者に支えられ、たくさんのサポートをしてもらった。だからこそ勝って恩返しをしたかった」。負けた試合は取り戻せないと思うと、悔しく、涙があふれる。「チームを勝利に導けなかった」とエースの涙は止まらなかった。

 

 

悔しさが込み上げ、涙は止まらなかった

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ