春の高校バレー県予選企画 女子(2) 大分商業 3年の月日を積み重ねた集大成のチームが頂点を狙う

2021/10/10
  • 冬の全国大会

 3年の月日を積み重ねたチームは森監督の理想といえるチームとなった。先発メンバーは170センチ前後の選手が多く、決して高さのあるチームではないが機動力があり、レシーブに優れた選手も多くバランスがいい。森監督が「粘ればどうにかなる」と確信を持てたのは、先月の天皇杯・皇后杯全日本選手権大会九州ブロックラウンドで大学の強豪・鹿屋体育大学(鹿児島)戦で互角以上の試合をしたことだ。フルセットの末に敗れたが、この夏に強化したレシーブが機能し、20点目以降の試合の進め方も悪くはなかった。何より7月以降、試合ができずに「自分たちの力が計れなかったが、成長を感じて自信になったはず」(森監督)と感じた。

 

 大一番に向けてチームの雰囲気は良く、監督や選手の表情は柔らかく、気負いはない。森監督は「これまで緊張やプレッシャーで体がこわばることがあったが、このチームは練習で笑いがあり、いい意味でリラックスできている。コロナ禍で思うように練習や試合ができなかったことで、単純にバレーができる喜びを感じて楽しめている」と歩んできた日々に思いをはせた。体育館には昨年の春の高校バレー県予選敗戦後に、嵯峨が書いた決意表明の横断幕が掲げられている。「もう負けたくないし春高に絶対に行く」。

 

笑顔で優勝を目指す

 

 

(柚野真也)

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