全国高校サッカー選手権県予選前企画(5)  柳ケ浦 チームの約束事があるからプレーがぶれることはない

2021/10/02
  • 冬の全国大会

 理想は、選手が意識的に約束事を守るところから、無意識に体が動くレベルにまですることだ。ただし、無意識のレベルに行き着くためには、「意識してできるというレベルをまずはクリアしなければならない」(有門監督)。時間を要することだからこそ、理解して行動に移せる3年生がメンバー入りすることが増えるという。

 

 今年も夏を越えて、6月の県高校総体で試合に絡めなかった選手が先発に定着したり、メンバーの入れ替わりが激しくなった。有門監督は「ウチにはスーパースターはいないが、チームのために泥くさくプレーし、最後まで諦めずにプレーできる選手がいる」と、“チームの約束事”を実践できる選手が増えたことに手応えを感じている。キャプテンの広瀬雄太郎(3年)は「誰がピッチに立つか、試合になるまで分からないが、チームのスタイルが揺らぐことはない。試合に出られない選手の分まで走り切る覚悟はある」と話す。迷いがない、それが柳ケ浦の武器なのだ。

 

チームの核となるキャプテンの広瀬雄太郎

 

 

(柚野真也)

 

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