全国高校バスケ選手権女子県予選 “巧味”増した中津北が4連覇

2019/10/31
  • 冬の全国大会

 そこからもう一つの武器、速攻が始まる。木下菜月(2年)、木村美月(3年)のガード陣がドリブルで切り裂く。相手が間合いを取って突破に備えると森田月海(3年)が外から射抜く。「今日はシュートが入らなかった」という森田だが、3点シュートだけでなく、ドライブからジャンプショットと多彩な形で得点を挙げた。

 

 ギアチェンジした中津北は勢いを緩めることはない。減速する大分を尻目にゴールに突き進んだ。終わってみればリードは39点に広がり、戦術理解や意思統一で格段に勝った。強さでなく“力強さ”という表現が中津北には似合う。工藤は「次は全国。自分たちはチャレンジャーなのでガムシャラに挑むだけ」と話し、森田は「もっともっと練習して、最高の形で勝ちきりたい」と、帰宅せずに練習に向かいそうな勢いだった。

 

 彼女たちにとって最後の舞台となる全国高校バスケットボール選手権大会。今大会は未完で終えた攻撃システムを構築し、さらに力強さは増すはずだ。ベスト8に向けて挑戦は続く。

 

全国ではベスト8を狙う中津北

 

(柚野真也)

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