春の高校バレー女子県予選 積み重ねた優勝記録、東龍が20連覇達成

2019/10/29
  • 冬の全国大会

 東龍が志向する「高速コンビバレー」にとらわれすぎ、セッター新改星南(1年)とアタッカー陣の呼吸が整わない場面が続いたが、困った時はレフトとエースの室岡莉乃(2年)が2枚ブロックを物ともせず強打を打ち込む。勝負どころではキャプテンの荒木彩花(3年)がブロックやスパイクで着実に得点を重ねた。第1、第2セットは最初からリードを守り連取する。第3セットは序盤にリードされる展開となったが、「安定せず、ミスも多く簡単に相手に得点を与えたけど、簡単にボールを落とさせないようにした」と室岡。2年生となりチームを引っ張る自覚が芽生えたエースは託されたパスを得点につなげた。

 

 試合内容は「最低限のライン」だったことは監督も選手も分かっている。それでも勝つことで得ることの大きさを知っている。「国体も決勝まで全てフルセットで勝ち上がった。勝つことで最後まで諦めない戦い方ができるようになった」と室岡。今大会の収穫は、集中力を保ち、粘りの守備から切り返すなど、遅まきながら目指すスタイルの一端を出せたことだ。

 

 我慢を重ねてつかんだ挑戦権。日本一のタイトルが残された春の高校バレーに向けて、荒木は「自分たちのバレーで優勝をつかみ取りたい」とチームの思いを代弁した。

 

20年連続優勝の東龍

 

(柚野真也)

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