ヴェルスパ大分 ポゼッションサッカー熟成中

2019/01/22
  • ヴェルスパ大分

 須藤茂光監督体制2年目のシーズンがスタートした。昨季9位とジャンプアップしたヴェルスパ大分は、3月の開幕戦に向けて上位争いをするための足場固めを行う。始動日となった1月15日の練習では、まず円陣を組み、そこで須藤監督は具体的な戦術や目標について一切話さず、「今は準備期間。まずは良い体づくりを心掛けよう」とだけ選手たちに伝えた。

 

 昨季終了後、須藤監督はコンディションを維持するためにベスト体重のプラスマイナス2㎏を保つように指示していた。「(選手の動きを見て)特別なやる気を感じた。チームはいい方向に向かっている」と目を細めた。初日の練習はランニングや体幹トレーニング、ボール回しなど軽めの内容だった。須藤監督からは、「パスは丁寧に」「素早く判断」といった指示が頻繁に出る。相手がパスを受けやすいように蹴る、止める、基本的なことだが監督はディテールにこだわる。「サッカーにおいて特別なことは存在しない。昨年をベースに、よりゴールに向かう、よりボールを奪いにいくことが今季のテーマ。そこを可能にするのがテクニックであり判断。全ては積み重ね」と、これまでのポゼッションサッカー(ボールを保持して試合の主導権を握る戦術)を変えることはない。

 

 この姿勢が高い支持を得ている。新戦力の福元洋平はジュニアユースの頃からナショナルトレセンで須藤監督の指導を受けた経験がある。「明確で分かりやすい。やりたいサッカーのイメージができる」と話せば、今季2年目の本多琢人も「求められるのは判断。そこは今年も変わらない」と方向性がぶれずに共有できていると強調する。

 

今季は31人で戦い抜く

 

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