ヴェルスパ大分 シーズン総括 国体制すもリーグ戦は後半で失速 【大分県】

2022/11/27
  • ヴェルスパ大分

 ボールを保持して攻撃する大分に対し、自陣で守備を固めるチームが多かったのも苦戦した要因の一つ。昨季と比べ総得点はほとんど変わらないが、リーグ最小失点を誇った守備は24から44と失点数が増えた。相手の守備をこじ開けようと攻撃が前がかりになった隙を突かれ、失点するケースが多かった。山橋監督は「相手の守備組織を崩すことに手を焼き、カウンターに対するリスク管理が甘かった」と振り返る。

 

 来季に向けて課題は明確になった。守備の再構築を図り、攻撃の選択肢を増やすこと。戦況に応じてシステムを変更するなど、「選手交代の意図と戦術変更を明確にして攻撃の引き出しを増やしたい」と山橋監督。キャプテンの篠原宏仁も同じ考えだ。「守る相手に対しての打開策として、長いボールを放り込むなど自分たちのスタイルにこだわる必要はない。対戦相手によって柔軟に対応する必要がある」。

 今後の編成は不透明だが、それでも依然として戦力は豊富。昇格の行方は来季の続投が決まった山橋監督のマネジメント能力に懸かっている。

 

主力として活躍した渡辺柊斗

 

 

(柚野真也)

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