ヴェルスパ 悲願の初優勝 全員が戦力となり、同じビジョンを持つ

2020/11/25
  • ヴェルスパ大分

 後半79分、クロスを在籍7年目の古株FW中村真人が「追加点を取ることしか考えていなかった」と、得意のヘディングで合わせ、再びリードを奪う。攻撃の手を緩めない大分は、その後も守りに入ることなく得点を狙う。終了間際に同点に追い付かれたのは来季の課題だが、須藤監督は「全員が同じ絵(ビジョン)を持っていた」と胸を張る。スコアが2-2となった後でも、タッチライン際のボールを収め、最後までゴールを狙い続けた姿勢は、指揮官の言うチームの方向性を感じ取れた。

 

 試合終了のホイッスルから“一瞬の間”を置いて、仙台の結果が伝わるとベンチから選手が駆け出し、ピッチに歓喜の輪が広がった。その姿をベンチから温かく見守った須藤監督は「今年は試合ごとに選手が成長した。自分たちで戦況を見極め、チームとしての狙いを表現してくれた」と選手をたたえた。

 

JFL初優勝で喜ぶヴェルスパ大分のメンバー

 

 

(柚野真也)

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