ヴェルスパ 理想とするサッカーを展開し、開幕2連勝

2020/08/26
  • ヴェルスパ大分

 リードした後半は、しっかり守備を固めつつ、ショートパスでつなぐこともあれば、1本の縦パスで前がかりとなった相手の背後を突いた。「どこを狙えば相手が嫌がるかを共有できている」と須藤監督。カウンター狙いは、リードしたチームにとって常套手段である。望むべき形ではなかったのかもしれないが、2試合で3得点の利根瑠偉は「そこは割り切ってやった。チーム全体で意思統一し、組織としてしっかり守れた」と、狙い通りの戦いであったことを強調した。

 

 昨季までの大分は、自分たちのサッカーに固執するあまり、攻撃が停滞したり、リードを守れなかった試合も経験している。しかし、今季は相手の動きを見て、嫌がるプレーを考えて勝負に徹している。須藤監督は「これまで積み上げたものが形となっている。2連勝しただけで一喜一憂することはない。順位や結果より選手が成長できているかに期待している。もちろん勝つことで成長するので、そこはこだわりたい」と、短期決戦ではあるが地に足をつけた戦いを目指す。「自分たちのサッカーをすれば勝てるという手応えがある」(利根)。選手たちにはその感触が確実に残っている。それを90分間体現し、15試合を戦い抜く挑戦が始まる。

 

連勝スタートしたヴェルスパ大分

 

 

(柚野真也)

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