ヴェルスパ大分 シーズン総括 土台固まり、柱できた1年

2019/12/14
  • ヴェルスパ大分

 相手チームのスカウティングが進んだシーズン中盤以降は、パスワークを封じられることが多くなったが、ポストプレーで前線のターゲットとなったFW中村真人がチームを救った。「前でボールを収めることで全体を押し上げることができた。時間にして2、3秒のことだが試合を組み立てるために必要だった」(瓜生)。試合に応じて、グラウンダーの短いパスに固執することなく、長めの浮き球を中村に入れてシンプルに攻撃した。

 

 チームの土台となるスタイルが固まり、柱となる選手が定着できた。来季は須藤監督の続投が決まり、勝負の3年目となる。昨季より総得点は伸びたが、上位争いをするためにはまだまだ得点力が必要だ。瓜生のパスの受け手となり、中村の周りを衛星的に動き回れる“第2のストライカー”が出てくれば、戦い方に幅をもたらすこともできる。また、今季限りで引退を表明したDF清水大輔の穴埋めは急務である。補強を含め、Jリーグ加盟を掲げたクラブの本気度が問われる。

 

シーズン後も来季に向けて体をつくる選手たち

 

 

(柚野真也)

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