三好ヴァイセアドラー リーグ戦総括 ステップアップへの土台は築いた

2018/02/27
  • 大分三好ヴァイセアドラー

 多少、時間はかかったが、「ヤカン頼みのバレーではなく、日本人スパイカーで点を取れるようになった」と小川監督。この1年間で目指すべきスタイルの土台を築くことができた。ここからは、いかにプラスアルファを積み上げていくかが強化のポイントとなる。

 

 来季からは新リーグが始まる。1部は現状の8チームから10チームに増え、大分三好は新たに導入された新リーグ参加のためのライセンスを取得。成績面ではチャレンジリーグで2位以内に入ったことで、参入の期待がかかる。あとは3月末の正式発表を待つばかり。

 

 テコ入れすべき点は、さらなる得点力のアップだろう。チャレンジリーグでは爆発的な攻撃力を誇るも、新リーグで通用するかといえば、そうではない。上を目指すならば、ヤカン グマと同レベルの新戦力の獲得は真っ先に着手しなければならないポイントだ。また、今季限りで引退する石垣の穴を埋める精神的支柱と、攻撃陣をリードできる経験値の高いセッターの補充も不可欠だ。

 

 成長著しい米田、濱本など得点センスを備える選手がいるのは大きな強みだ。それぞれがさらにスパイク技術を高め、ポイントゲッターとしてのプレーに磨きがかかれば、さらなる爆発力が期待できる。

 

 守備においては、まだまだ改善の余地がある。安定したサーブレシーブで攻守のバランスを崩さず、いかにセッターに返し、スパイクにつなげられるか。課題の多さは、伸びしろの大きさでもある。来季こそ、真価を問われる1年となる。

 

 今季限りで引退を表明した石垣

 

(柚野真也)

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