バサジィ・フットサル シーズン総括 上々の変革1年目

2019/02/24
  • バサジィ大分

 総得点112はリーグ3位、総失点99は同8位。最前線に位置する選手に預けたパスが攻撃のスイッチとなり、パスが入る瞬間に2人目、3人目がサポートや裏に飛び出すシンプルな攻撃が功を奏し得点力は高まった。一方で、攻守のバランスが整えられずに失点は多かった。要因は一つではないが、コンディション不良などでGKがチームにフィットしなかった。伊藤監督が「フットサルはサッカーと違ってGKが相手と1対1になっても止めなければいけないが、ことごとく失点した」と話すように、存在感を示すはずの守護神が機能せず、固定できなかった。

 

 シンプルでアグレッシブな戦いがハマると、上位相手にも互角の試合展開を見せることもあったが、対戦相手が大分を研究し、対策を練ってきた2巡目以降は安定した試合運びができたとは言えず、15節から3連敗を含む7試合未勝利を記録してしまうなど、低迷してしまう。

 

 それでも伊藤監督は、「自分たちの美学を貫き、バサジィはこんなチームだと示したかった」と自分たちのスタイルを貫いた。負けた11試合のうち6試合は1点差負けが示すように、同点で勝点を分け合うことができた試合でも勝利を目指した結果、前がかりになったところで失点して負けた試合もあった。ただ、理想とするフットサルを実現すべく、最後まで信念を貫いたことでチームのスタイルは確立された。それをベースに今季の経験を糧にできれば、来季以降の展望は明るいものとなる。

 

 

チーム得点王(18点)の田村龍太郎

 

(柚野真也)

 

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