バサジィ 9戦負けなしで暫定首位、着実に勝点を積み重ねる

2020/12/25
  • バサジィ大分

 充実したフィジカルコンディションを保ち、守備から試合を作る安定感のある試合運びで確実に勝利を手にする。その最たる試合が8連勝を飾ったシュライカー大阪との試合。前線から無理なプレスをかけず、ラインを下げて相手の攻撃をさばいた。当然、相手にボールを支配される時間が続いたが、選手たちは粘り強く守り切り、セットプレーから1得点を挙げて勝利する。「相手はボールを回せるチームなので(守備)ラインを下げた。プラン通り最小限の失点で抑えることができた」(伊藤監督)。

 

 昨年以上にチームの守備意識は高く、プレーの精度は高まっている。ハーフコートで守備組織を保ち、ボールを奪うゾーンを無理に高くすることはない。最近は高い位置でボールを奪い、最短でゴールを狙うシーンもあるが、ベースとして自陣でブロックを築き、スペースを埋めることが前提にある。攻撃においてもプレッシャーを受ければ迷うことなくロングボールを蹴る。前線の動き出しと合わずにボールはラインを割ることも多いが、相手のカウンターを受けるよりはセーフティーなプレーを最優先する。今季は12チーム2回戦総当たりの22試合。昨季より11試合少ない中期決戦において、負けないことは重要だ。着実に勝点を積み上げ、負けなし記録を続ければ初タイトルは見えてくるかもしれない。

 

今季も球際の厳しさが求められる

 

 

(柚野真也)

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