バサジィ・バレー 県総合選手権で連覇達成

2019/12/03
  • バサジィ大分

 これまで伊藤あかね、藤古彩乃にトスが集まることが多かったが、スパイクを打てる選手が加入したことで得点源が増えた。「調子が悪い選手がいてもカバーできるようになった」と徳丸監督。選手層が厚くなったことで簡単に崩れることはない。何より新加入選手を支える創部当初のメンバーの安定感が際立った。監督からみて「計算のできる選手」と信頼を寄せる古原加奈は、ブロックアウトをうまく狙い、隙間を狙ってスパイクを打ち込むことができる。一番確率の高いことを当たり前にできるのだ。「チームが崩れないことを考えている」(古原)と、その献身の気持ちと安定感が抜群だった。主軸も脇役も不足なく務める働きは監督の「計算」をたやすくした。

 

 準決勝以降は、強烈なサーブと破壊力あるスパイクで相手を圧倒することはなかったが、サイドアウトを着実に取り、相手を勢いづかせず点を重ねる。「得点の取り方を考え、実践できるようになったのは成長の証」(徳丸監督)。昨年までの既存メンバーが土台となり、新加入選手も気持ちよくプレーできる環境がある。着実に力をつけた手応えはあるが、徳丸監督は「(全日本)クラブカップ選手権で4強を狙うチームになるにはまだまだ。選手はアスリートとしての自覚を持って、もっと練習、プレーに集中する必要がある」と上を目指している。もちろん選手も同様で、亀井の言葉がみんなの思いを代弁していた。「大分県で優勝することが目的ではない。高いレベルでバレーをしたい」

 

ムラのないプレーが光る古原加奈(中央)

 

 

(柚野真也)

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