バサジィ・フットサル 仁部屋和弘、「個と気持ち」で勝負

2019/11/15
  • バサジィ大分

 パス、トラップ、ドリブル、そしてシュート―。 今季は新しいモデルをつくっていて、走り方やボールの持ち方、相手との間合いなどを見直した。数センチのコントロールを計りながら精巧に動き続け、軽快なステップでゴール前へと躍り出る。動き出すタイミングやシュートの瞬間を相手によってわずかに変える。そんな微妙な感覚を突き詰める仁部屋だが、今季の好調の理由について「気持ち。最後は気持ちで何とかなる」と精神論を口にした。

 

 チームと日本代表での活動に加え、国内だけでなく国際大会となれば移動の疲労も蓄積される。食事やマッサージなど自己管理を徹底したとしても、コンディションをベストな状態に保つのは難しい。悩んでいたときに旧友の柏好文(サッカーJ1、広島)と会い、柏が発した言葉がすっと胸に入ったという。「キツくても、体が動かなくても俺は深く考えない。最後は気持ちだろ!」。この単純な言葉に救われた。がんじがらめになっていた頭と体を解放してくれた。

 

 リーグ戦は残り8試合。悲願の優勝に向けてチームの先頭に立つ。また、日本代表では2月にワールドカップ最終予選を兼ねるAFCフットサル選手権が控えている。「世界一になりレジェンドと呼ばれる存在になる」と公言する男が燃えないわけがない。「“気持ち”を高めて取り組みたい」と話す仁部屋自身が誰よりも勝利に飢えている。

 

心身ともに充実したシーズンを過ごす仁部屋和弘

 

(柚野真也)

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