バサジィ・フットサル 守備意識高く、2巡目も好調を維持

2019/08/21
  • バサジィ大分

 矢沢の穴を埋めるべくGK岩永汰紀が期待に応え、守護神を失ったことで他のフィールドプレーヤーの守備の意識がこれまで以上に高まった。2度目の対戦を終えた北海道の小野寺隆彦監督は「外国人選手の力強さは強烈だが、それ以外の汗かき役の選手の攻守の切り替えの早さや運動量が多い」と大分の変化を口にした。また、アグレッシブな守備を持ち味とする吉田圭吾がケガから復帰したことも大きい。勢いのある22歳が活躍すると嫌な流れを断ち切り、その後は負け知らず。吉田は「けがで出遅れ、練習もできず焦りしかなかった。試合に出たら爆発することだけを考えた」と、勝気な性格はチームの起爆剤となった。模倣する仁部屋の教えを吸収し、「守備のときの目線や体の向き、見方をサポートする距離感。細かいところまでアドバイスをもらった」(吉田)ことで隙がなくなった。

 

 13節、吉田が今季初ゴールを決めるとベンチは湧いた。また、下部組織となるサテライトの野口茅斗も及第点の働きを見せた。振り返るとカウンターからの得点、守備意識の徹底、チーム力の底上げなど、次々と課題をクリアしており、弱点が少なくなった。強いて挙げれば、最前線に位置するピヴォのボールの収まりか。相手が対策を練り、ポストプレーを警戒している。しっかりキープできれば攻撃の厚みは増す。9月1日、ホームで勝点差3の3位フウガドールすみだと対戦する。前半戦のヤマ場と位置付ける上位決戦で、その課題まで克服すれば、プレーオフ進出となる3位が確かなものとなりそうだ。

 

今季初得点で仁部屋和弘から祝福される吉田圭吾

 

(柚野真也)

 

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ