トリニータ 松本怜 自己ベストを上書きする日々

2019/05/01
  • 大分トリニータ

 J3を経験したこともサッカー観を変えた。「プロリーグと呼ぶにはどうかと思う環境で試合をしたことで、必ずJ1に返り咲きたいと強く思うようになった」と述懐する。目標に向かって突き進む精神的強さと努力で、ようやくJ1の舞台にたどり着いた。下積みがあったからこそ今があると感謝する。

 

 そして、今季のJ1で番狂わせを巻き起こしている好調なチームの要因を、松本はこう説明する。「昨年とやっていることは変わらないけど、継続してやっているからお互いのことが理解できる」

 後方からしっかりとパスをつなぎ、相手の変化、隙を見つけると一気にスピードを高める。そしてゴール前でダイレクトプレーを頻発できるのも、お互いの動きを分かり合えているからこそ。

 

 継続性だけでなく、個々の意識の高まりも要因の一つという。「新加入選手が入り、各ポジションで競争が激しくなった。昨年よりレベルアップしないと試合に出られない危機感は常にある」という意識が、チーム力を上げているのだろう。「まだ何も成し遂げていないが、今季が終わった時に充実したシーズンだったと言いたい」。己の成長を感じながら、自己ベストを上書きする日々を過ごしている。

 

31歳になっても成長を続ける

 

(柚野真也)

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