大分トリニータ 吉田真那斗の「熱男劇場」が始まる 【大分県】
2024/10/01
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6月末に育成型期限付き移籍で横浜F・マリノスから大分に加わった吉田。アップダウンを繰り返す豊富な運動量とボールを前に運ぶ推進力がハマった。大分に来て4日後の22節・ヴァンフォーレ甲府戦に、いきなりスタメンで起用されたことからも片野坂知宏監督の期待の大きさがうかがえた。その後も試合に出続け、「チームの勝利はもちろんだが、個人としては結果が分かりやすいアシストや得点がほしい」と貪欲にゴールを狙った。結果を手にするまで時間はかかったが、「やっと点が取れた。これで大分の一員になれた」と胸をなで下ろした。
ただ、チームは残留争いの渦中にいる。調子の上がらないチームに責任を感じていた。「悪い流れを変えるために大分に来たのに不甲斐ない」と苦しい胸の内を明かしたこともあった。ゴール裏の叱咤(しった)激励に涙を流すこともあった。喜怒哀楽を隠さないむき出しのプレーは、見る者にも伝わってくる。「大分は残留争いをするようなチームではない。ここから抜け出し、少しでも順位を上げたい」。熱い男のドラマは、始まったばかりだ。 試合後に喜びを爆発させた (柚野真也)
試合後に喜びを爆発させた