大分トリニータ シン守護神・西川幸之介が目指す周作超え 【大分県】

2023/03/03
  • 大分トリニータ

 守備に関しては及第点の結果を残し、攻撃においては「ピッチ全体が見渡せた」(西川)と話すように、自陣で短いパス交換を織り交ぜて攻撃の形を作り、相手がプレッシャーをかけに来れば精度の高い長いパスを相手の背後のスペースに落とした。下平隆宏監督は西川のキックを「しっかりつなぐところと前線に落とすパスを使い分けることで、相手の守備が的を絞りづらくなった。左右の両方で蹴ることができる」と評価した。もちろん改善すべき点もあるが、20歳のGKにとっては、それさえも伸びしろとなる。

 

 かつて大分でプレーし、今もなお日本トップクラスのGKとして君臨する西川周作(浦和)を高校の頃から指導する吉坂GKコーチは、「幸之介は周作と似た雰囲気がある。仲間に安心感を与え、チームを勝たせるGK」と類似点を明かし、「『大分の西川といえば幸之介』と言われるように世間に自分の名を広めなければいけない。これから日本代表でプレーするチャンスもある。いろんな経験をして求心力を高めてほしい」と期待する。もちろん西川もそのつもりだ。「試合に出続けることで日本代表、さらには海外挑戦への道が開ける」としたたかに経験を積み重ねながら、全身全霊を傾けて、大分のゴールを決死の覚悟で守る。

 

2節では無失点勝利に貢献した

 

 

(柚野真也)

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