大分トリニータ キャンプレポート チームビルディングに手応え 【大分県】

2023/01/26
  • 大分トリニータ

 今季の大分の真骨頂はまさにそこにある。試合で起こり得ることを想定して試合に臨んでも、相手のシステムやメンバー変更、今回のように悪天候など予測不能な事態が起きるとプランは崩れる。そのときに選手がピッチ内で話し、アイデアを共有することによって、自分たちの考えで試合を進めるようになっている。1回目に出場したFW長沢駿は「試合の入り方が悪くて失点したが、その後は自分たちで試合をコントロールできた」と充実感をにじませた。

 

 一方、課題は両ゴール前の攻防だ。「守備は甘さがあった。簡単な失点が多い。攻撃は簡単なシュートを決めきれない」と下平監督は語っているが、昨季と同じ、パスミスからカウンターを受け、ボール保持者に対して寄せが甘く失点するパターンを繰り返している。攻撃においては、相手のペナルティエリア付近までボールを運べているが、最後のパス、シュートの精度を欠き、枠内のシュート率の低さが目立つ。チームが始動してから約3週間が経過し、両ゴール前の意識づけを徹底するまで、もうしばらく時間と辛抱が必要だが、そろそろ次のステップに進みたいところだ。

 

今季はピッチ内での修正力が必要となる

 

 

(柚野真也)

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