大分トリニータ ベテランに火をつけ、チームに熱波が広がる

2022/07/01
  • 大分トリニータ

 指揮官の熱い言葉にいち早く反応したのが最年長の梅崎司だった。アップのランニングから声を出し、負荷の高いサーキットトレーニングも盛り上げる。試合形式の練習ではコーチングの声を飛ばす。最年長の声は若手に広がり、練習の合間やクールダウンでは選手間でコミュニケーションをとる場面が増えた。

 

 サッカーをよく知り、かけがえのない経験を力に変えてピッチで戦い続けることができるベテラン選手は間違いなく必要な戦力だ。ただ、時として監督以上にチームに影響を及ぼすこともある。下平監督は今回のベテラン選手への叱咤(しった)は賭けだったと明かす。「ベテラン選手が僕の考えを受け入れてくれ、率先して動いてくれたが、これが逆だったらチームは崩壊する可能性もあった。ただ、ここにいるベテラン選手はチームのために、サポーターのためにという思いを持っている選手。これまでと全く違うチームになった。一体感を持って一戦一戦を戦いたい」と語る言葉にこれまでにない熱が込められていた。

 梅雨明けとともに大分トリニータの熱い夏が始まる!

 

チームに活気が生まれ、練習の雰囲気もいい

 

 

(柚野真也)

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