大分トリニータ ハイレベルな対人守備とフィードでチームの軸となる坂圭祐

2022/02/26
  • 大分トリニータ

 今季は監督が代わり、システムが変わる。ボールを保持する時間は昨季より増えそうだが、坂が備える能力はチーム力を一段押し上げる可能性を秘めている。期待したいのは、前述したとおり正確なロングフィードで攻撃の選択肢を広げること。昨季までは、最終ラインがボールを持てば、まずはボランチやサイドの選手にショートパスを出した。パスサッカーを志向している以上、それを徹底するのは悪くはなかったが、こだわりが強過ぎて、手詰まりになった時の打開策を持っていないように感じた。

 

 坂が得意とするロングフィードは、その解決策のひとつとなりそうだ。その一本によって前線に起点を作り、最終ラインが上がればパスサッカーはより展開しやすくなる。GKを含めた最終ラインから攻撃の組み立てを重視する下平隆宏監督のサッカーにおいて、坂の出来は今季のポイントとなりそうだ。

 

今季初の公式戦に向けて「チームの雰囲気は悪くない」と語った 

 

(柚野真也)

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