大分トリニータ 2試合残して降格、この現実に何を見る

2021/11/25
  • 大分トリニータ

団結力だけではJ1で勝てない事実

 

 今季を戦い抜けば「J1定着」への道が開けるはずだったが、あらがう姿勢は見せたものの、結果として降格となってしまった。その中で今後につながる救いとなるものはあっただろうか。

 厳しい戦いが続いていた終盤の、ある試合の後、キャプテンの高木駿は「大分のベースは『全員が一つになって』というのが本当の強みだと思う。それは出ていたと思う」と言えば、町田も「勝てない試合が続いたが、まとまっていた」と、チームがこれまで育んできた“核”となる部分に触れていた。団結力。それにすがるしかない状況だったと言えばそれまでだが、厳しい状況の中でも、監督を筆頭にコーチングスタッフ、選手たちの結束が失われなかったことは、今後につながるのではないか。ただ、それだけではJ1で勝てなかったのも、また事実。力のなさを痛感したシーズンは、クラブにとっても選手にとっても、多くの試練があったはずだ。

 

「チームは一つになって戦えた」と話す高木駿

 

 

(柚野真也)

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