プロ野球ドラフト 県内から2選手が育成で指名

2020/10/27
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 プロ野球で活躍する兄・晃(ソフトバンク)と一日でも早く同じ舞台に立ち、「兄弟そろってプロになる姿を両親に見せたかった」と、川瀬に迷いはなかった。「力が足りなかったから育成となった。すべてを伸ばさないとプロのマウンドに上がれない。今は悔しい思いが強いが、必ず支配下(登録選手)になってみせる」と活躍を誓った。

 

 小学5年生の時に兄が入学した大分商業で渡辺監督と出会い、「一緒にプロを目指そう」と約束した。大分商業では2年からエースとしてマウンドに立ち、3年時には甲子園高校野球交流試合に出場した。最速148㌔の右腕は早い段階からプロのスカウトの目に留まり、順調に成長した。高校3年間、監督でありクラス担任として見守った渡辺監督はこれまで多くのプロ野球選手を輩出したが、「堅斗が一番手を焼いたけど、そばにいてあげたい、もっと教えたいと思える選手だった」と話す。

 

 育成からのスタートとなったが、渡辺監督は「気持ちの切り替えが早いのも堅斗の良いところ。彼は(交通事故で)生死をさまよいながら復活した、持って生まれた強運の持ち主。きっとプロで大成してくれる」とエールを送った。川瀬はすでにプロで活躍する姿を思い描いている。「自分が一番目立つ選手になる」と屈託のない笑顔で語った。

 

自分が一番目立つ選手になると語った

 

 

(柚野真也)

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