大分の高校生の“今”を伝える 最高の手本と過ごす貴重な時間 ウインドサーフィン  穴見賢太(国東高校1年)

2020/04/25
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 小学3年から本格的に競技を始めて8年目。日本の第一線で世界と戦う8つ年上の兄を目標としてきた。コロナウイルスの感染拡大でプロツアーが休止し、帰郷した兄としばらくの間、一緒に過ごす時間は貴重だ。世界と対峙するプロの何気ない言葉に大きな刺激をもらい、風の揚力を生かして波の斜面を下り、効率よく加速する兄のライディングを見て、技術を盗もうと必死だ。「一緒に練習できることがありがたい」と兄の後を追う。

 

 現時点ではスピードもテクニックも兄と大きな差があるが、「パリ・オリンピックではライバルとして戦いたい」と宣戦布告。和彦さんは「知典が高校1年の時と比べると、中学ですでに世界選手権を経験している。その実力、経験は知典も認めている。お互いが刺激し合える存在になってほしい」と期待を寄せる。賢太は「今後の大会はどうなるか分からないけど、今はすごくいい環境で練習ができている。兄ちゃんと練習できる時間を大切にしたい」と前向きだ。憧れの存在からライバルになることを思い描くことが今、何より大きな原動力になっている。

 

パリ・オリンピック出場を目指す穴見賢太

 

 

(柚野真也)

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