育成年代強化が実り、小学生ボクサーが躍進するabox

2020/02/15
  • クラブ・部活訪問

 ムエタイからボクシングに転向した小松大和(豊岡小6年)は、努力が実り、全国大会への出場を手にした。兄の後を追い、ムエタイ、ボクシングを始めた。勝つことの喜びを知り、「もっと強くなりたい」と週3、4度ジムに通い、フットワークと得意のストレートに磨きをかける。3人兄弟の2番目、受け身で気持ちを前に出す性格ではなかったが、最近は繰り出すパンチに魂が宿る。「全国大会は小学生最後の大会なんで勝って終わりたい。中学になったらコンビネーションを覚えて、もっと強くなりたい」と話す。

 

 ムエタイとボクシングを両立する中家翔寿(大在小5年)も全国大会の切符を手にした。「(ムエタイの)パンチを磨くためにボクシングを始めた」のがきっかけだが、今はボクシングに重心を置きつつある。小学5年ながらすでにムエタイでは40戦以上戦っており、3本のチャンピオンベルトを持つ。身体能力が高く、今後は「ボクシングでチャンピオンになりたい」と話す中家を、赤峰会長は「強くなりたいと思う子に対しては、強くさせる責任が自分たちにはある」と真正面から向かい合い、本気で世界への道筋を企てる。選手たちが日に日にレベルアップを遂げるaboxから、多くのプロ選手が生まれるようになるまで、そう時間はかからないかもしれない。

 

小中学・高校と育成強化が実りつつある

 

 

(柚野真也)

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