県高校新人大会 バレーボール男子 鶴崎工業の躍進光る 4強時代となるか!?

2020/02/01
  • 新人大会

 5年ぶりに優勝した大分工業の復活劇が注目された県高校新人バレーボール大会だったが、準優勝した鶴崎工業の奮闘も見逃せない。ここ数年は別府鶴見丘と大分南が覇権を争っていたが、小関郁子監督が赴任して2年目でベスト4の壁を破り、優勝にあと一歩まで迫った。鶴崎工業としては1997年以来の準優勝となる。小関監督は「準備してきた以上のことはできないし、求めていない。今できることを100%発揮した結果」と想定内の結果を受け止めている。

 

 コーチから監督となった本年度は、一歩踏み込んでチームをつくった。「ある程度の決まりごとをつくり、練習メニューも選手に決めさせるのではなく一緒に考え、足りないところを補う必要性も話した」と小関監督。目的地までの有効なルートを示唆し、準備するのが監督ならば、そこへ向かって歩みを進めるのは選手たちでしかないと心得ている。答えを与え過ぎては、選手の自発性を妨げかねない。ただ、「選手によってはより具体的な指示を出した方が伸びる。あるいはそれを待っている場合もある」。そのさじ加減は手探りであるようだが、「とにかく選手一人一人と向き合いたい」と技術指導は杉崎亮介コーチに一任し、小関監督は全体を見渡す。

 

 また、技術だけでなく心のトレーニングも必要だと説き、練習や試合に取り組む姿勢、学校生活の態度まで見直した。こう書くと選手を押さえつけているように思われるが、全くの逆で「おとなしい選手が多かったので、バレーのときぐらいはハッチャケよう」と呼びかけた。当初は選手に戸惑いがあったが、秘めた思いを表現する面白さに気づいてからは練習も活気づいた。中学時代の県選抜という肩書、強豪校に名前負けしていた選手が多かったが、練習で自信をつけ、勝つことで成功体験を積み、今では対戦相手に臆することはなくなった。

 

チーム一丸となって準優勝した鶴崎工業

 

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