地域のラグビー力を高めよ 永友洋司氏(日本代表強化副委員長/キヤノンイーグルズGM)

2017/09/18
  • ラグビーW杯

Q:ラグビーの国際大会「スーパーラグビー」に参戦している日本選抜のサンウルブズとジャパンの連携は、今後どのようになるのですか?

A:サンウルブズは南半球のカレンダーになるので、北半球カレンダーで動くトップリーグ、ジャパンと真逆のシーズンを戦うことになります。だからサンウルブズのメンバーは、シーズンが終わるとトップリーグ、ジャパンの試合があり、年間休みなく試合をすることになります。選手をどう休ませるかを考えなければいけない課題に直面しています。ただ、南半球の強豪クラブと対戦できるサンウルブズの活動は間違いなく2019年に向けての強化と直結します。

 

Q:2019年ワールドカップでは大分県は開催県になっています。今後、気運を高めるために必要なことはありますか?

A:まずは興味を持ってもらう人を増やすことから始めなければいけません。来週(24日)はトップリーグの試合があるので、その試合で観客にどのようなメッセージを送れるかが大事になります。僕はキヤノンイーグルズのGMとしての立場ですが、キヤノンというチームにとらわれずラグビーを大分の方々に知ってもらえるかが大事だと思っています。

 

Q:ラグビー観戦初心者は、どのように試合を観れば楽しめますか?

A:ルールから入ると非常に複雑なイメージを持たれると思う。ラグビーは後ろにパスを回しながら前に進む“理不尽なスポーツ”と理解した上で、その面白さを楽しんでほしいです。また、接触の多いコンタクトスポーツなので、選手同士がぶつかったときの音など聞けば驚くと思います。大分銀行ドームは音が響くスタジアム設計なので、衝撃音が響くはずです。大分はラグビーが盛んな県。高校では全国でも古豪と呼ばれる大分舞鶴がありますし、根強いラグビーファンがいると聞いています。若い方も今回のトップリーグを機にラグビーファミリーになってほしいです。

 

「試合で観客にどのようなメッセージを送れるかが大事になる」と語った永友氏

 

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