大分舞鶴高校 絶対的エースを中心に大会の台風の目となる

2017/06/30
  • 高校野球

 支部予選で敗退し、春の県選手権に出場できずシード権を逃した。大分舞鶴が悲願の甲子園初出場を達成するには6試合勝たなければいけない。今大会No.1左腕と呼び声高い益川は、「昨年の夏から6連投できる体力を作ってきた。納得いくピッチングができれば自ずと結果がついてくる」と自信を示した。

 

 益川のストレートは球速140㌔前後だが、キレがあり、打者の手元で伸びる。スライダー、チェンジアップ、ツーシームなど球種が多く、インコース、アウトコースに投げ分け、的を絞らせないピッチングで安定感は増している。花田監督は「1年生の時からマウンドに上がり、経験値も高い。最後の夏に懸ける思いは強い」と絶大な信頼を寄せている。

 

 益川に引っ張られるように他の部員もじっくりと力をつけた。「これまで益川に頼りきりだったが、春頃から内外野の連係が良くなり、打線もつながりはじめた」(花田監督)。益川を中心に自分の役割を心得た選手が適材適所に配置されチーム力は上り調子のようだ。

 

 宮本、松田の1、2番コンビの出塁率が高くなっており、4番打者でもある益川の前に塁が埋まれば初回得点の確率は高い。得意の先行逃げ切りのパターンに持ち込めば勝機は高くなる。勝ち続けることでビッグウェーブを起したい。

 

ノーシードからの挑戦、目指すは甲子園初出場

 

戦力分析(10段階評価)

 

攻撃力8

上位打線が出塁してクリーンアップが好機を確実に生かすオーソドックスな攻撃で、先行逃げ切りを図りたい。

守備力7

春先まで内野を固定できなかったのは痛手だが、外野は守備範囲が広く、安定感がある。

 機動力8

状況に応じて走塁できる選手が多く、小技を織り交ぜ、勝負どころで揺さぶりをかけたい。

選手層7

進学校ゆえに練習量は少ないが、選手は自分自身でテーマを持って着実にレベルアップを図っている。

投手力10

絶対的なエースに命運を託す。6試合完投のノルマを課し、達成できれば優勝が見えてくる。

 

練習時間は短いが、効率の良い練習で個人の能力を伸ばす

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