柳ヶ浦高校 絶対的エースを中心に、強気の野球で勝利をつかむ

2017/06/27
  • 高校野球

 「普段通りにゲームができれば、うちがナンバーワン」。そう語るのは就任3年目の定岡智秋監督。柳ヶ浦には今大会No.1右腕の田中瑛斗投手(3年)がいる。プロ野球全12球団が注目する逸材だ。最速146㌔のストレートをはじめ、スライダー、チェンジアップなどの変化球にも定評がある。

 

 田中は、そのピッチングもさることながら、気持ちの面でも強気でチームを牽引する。「『オレが投げて打つ!』くらいの気持ちで周りを引っ張ってくれたら勝機は見えてくる」と監督の期待は大きい。打撃でも4番を任されており、投打の要として彼の出来がチームの命運を握る。こう書くと田中のワンマンチームと思われるがそうではない。田中は連打されると試合中カッと熱くなる悪癖があるが、そんなときはすかさず主将の郷原が駆け寄り間を置くなど、チームメイトの支えがある。

 

 県大会予選では、言うまでもなく甲子園出場を目指す。そのためには、大分商業、明豊といった強豪を相手に勝ち進んでいかなければならない。絶対的エース田中の強気のピッチングと、それを支える野手の守り、攻撃がうまくかみ合えば、14年ぶり9回目の甲子園出場も射程圏内となる。選手・監督から絶大なる信頼を得ている田中がいかなるピッチングをし、周りを鼓舞し、暴れてくれるか。大きな期待が、その右腕に託される。

 

第3シードとなり2回戦からの登場となる。試合は14日3試合目の予定

 

戦力分析(10段階評価)

 

攻撃力7

1番主将の郷原が塁に出れば、得点の可能性が高い。後続はチャンスの場面では確実にランナーを返していく勝負強さを備える。

守備力7

二遊間が守備の要となる。極力エラーをなくし、エース田中を後ろで支え強気のピッチングを引き出したい。

機動力5

1番郷原、2番徳田、6番野村の機動力に期待。好投手との対戦では足を使って揺さぶりをかけたい。

選手層8

田中の他にも、控えのピッチャー、特に上間がいい。野手では、土川のパワーが注目される。土川はどんな場面でも力まないハートの強さがある。

投手力8

2年の上間は度胸もあり、球持ちがいい。変化球もスライダー、カットボール、カーブと何でも投げられる。3年竹山もいいピッチャーだが、波があるのが課題。

 

14年ぶり9回目の甲子園出場を目指す

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