九州地区高校野球大会県予選③ 三重総合 心を整え、挑戦者として立ち向かう

2019/04/08
  • 高校野球

九州地区高校野球大会県予選で見えた4強の収穫と課題③

 

収穫:基礎体力向上の成果あり

課題:立ち向かう姿勢、心の強さ

 

 ひと冬を越え、大きく成長した姿を見せた三重総合。第144回九州地区高校野球大会県予選では準決勝で敗れたが、那賀誠監督は「夏に向けて4試合戦えたことは大きい。ミスもあったが今の力は出せた」と振り返る。

 

 冬場の成果は選手の体つきを見て一目瞭然。基礎体力を一から鍛え、食育で肉体改造を徹底した。体重は平均7〜8㌔の増量に成功した。「長打が増え、打球に力強さが増した」と那賀監督。打席に入った選手は自信にあふれ、迷いなくスイング。顕著だったのは捕手の井野紘希(3年)。豪快なパワーヒッターは、今大会は得点源として4番の仕事を全うした。投手は遊撃手と兼ねるキャプテンの高知穂壮(同)、1年の頃からマウンドに立つ小倉甲子郎(同)が核となり、どちらもコントロールを重視した投球術で試合をつくった。

 

 課題はメンタル。「調子がいいときは相手に向かう姿勢が強いが、ミスが出ると心が折れ、チーム全体がシュンとなる」(那賀監督)。準決勝の情報科学戦では、その悪癖が出てしまい一方的な展開となった。相手に流れが傾いたときに、「チームの雰囲気を変える一発やピッチャーを奮い立たせる言葉を掛けたい」と井野。崩れたときに立て直す修復力が求められる。

 

大きな成長を見せた三重総合

 

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