九州地区高校野球大会県予選② 情報科学 守り勝つ野球を極める

2019/04/07
  • 高校野球

九州地区高校野球大会県予選で見えた4強の収穫と課題②

 

収穫:ロースコアに持ち込むスタイルを確立

課題:3点以上を取れる打線づくり

 

 第144回九州地区高校野球大会県予選の決勝で惜しくも敗れた情報科学。優勝した好打の大分工業とは対照的に、決勝までの4試合で失点6の数字が示す通り、守り勝つ野球で決勝まで駒を進めた。

 

 今大会は後藤将太を軸に坂本大翔、平佐拓海の3年生投手の継投で勝ち上がり、最大の難所となった準々決勝では第1シードの日本文理大付属に完封勝利した。準決勝は打線が奮起し快勝。冬の間、平日は毎日500回バットを振った成果が表れた。決勝も大量得点を得たが、投打がかみ合わなかった。赤嶺司監督は「初戦から投手中心のロースコアに持ち込み、粘り強く勝ち上がった。後藤が試合を作り、坂本、平佐の継投で逃げ切るのはうちの必勝パターン。決勝はそれがハマらなかった」と悔しさを口にしたが、戦うごとに強さに磨きをかけた。

 

 決勝は投手陣が打ち込まれたが、安定感はある。守りも堅く、失策は少ない。今大会は粘り強さが増し、「1、2点勝負で競り勝つことができたのは収穫」と赤嶺監督。思い切りの良い1番・立川哉汰(3年)が塁に出て、藤沢颯太郎(同)らクリーンアップがきっちり得点につなげることができれば、夏の大会も上位に食い込む力はある。残り3カ月、得点力の向上が課題となる。

 

今大会は安定した投球でチームをけん引した後藤将太

 

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