高校野球 グッドルーザーの夏 最強の6番打者としてチームに貢献した疋田祐輝(佐伯鶴城3年)

2022/07/31
  • 高校野球

 新チームになってからも中軸を担ったが、4月に赴任した渡辺正雄監督から、「甲子園に出るようなチームは6番打者が重要になる。大事な場面で打順が必ず回ってくる」と促され、快く受け入れた。「心に火を付けてくれる監督」(疋田)の言葉は響いた。チャンスの場面では「ここで打たなければどうするんだ」とのげきが闘争心をあおり、集中力が高まって打席に立てた。チャンスにめっぽう強い打者として、今大会チーム最多の9打点と結果を出した。

 

 それでも1996年以来の甲子園出場はかなわなかった。「悔いはないとは言い切れないが、『6番打者』としてチームに貢献できたと思う」と胸を張った。帽子のつばの「豚勝」の文字は、太ももが70cmまで大きくなった自慢の体で勝利を目指そうと、マネージャーに書いてもらったもの。「『えっ?』て顔をされたけど、僕の好きな言葉だからと言ったら快く書いてくれた」と笑顔で球場を後にした。

 

今大会9打点と結果を残した

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ