2020県高校野球 日田林工が今大会一番乗りで白星

2020/07/16
  • 高校野球

 一死三塁で四番の加木悠登(3年)が先制の適時打を放ち、「是が非でも欲しかった先制点」(射場)を得て流れを呼び込んだ。投げては2年生右腕の高橋虎太郎がテンポよく投げ、守備でもリズムを作った。下宿が同じでバッテリーを組む大坪智哉(3年)は「練習試合では打ち込まれることもあり、お互いが配球など思っていることを打ち明け、話し合った」。試合3日前の夕食後から試合を想定してサインを確認し、それぞれの相手打者の攻略法を練った。試合では低めにボールを集め、ピンチの場面では「ビビらずに腕を振れ」と声を掛けた。高橋は9回を投げ抜き、完封で期待に応えた。

 

 大坪自身、7回一死三塁で適時打を放ち、貴重な追加点で援護射撃。守備では八回の無死一塁の場面では強肩を発揮し、盗塁を阻止した。大坪は「終盤でノーアウトのランナーを出してしまい嫌だったと思う。(ランナーを)刺したとき(高橋が)今日一番の笑顔で喜んでいた」とうれしそうに話した。

 

 初戦を快勝し、次は第1シードの明豊と対戦する。夏の大会で2年連続敗れている。昨年は5番二塁手で対戦した大坪は「今日は投手一人で勝ったが明豊戦では継投になると思う。それぞれの投手の良さを引出したい。3点以内に抑えればチャンスはある」と再戦に燃える。

 

攻守で活躍した大坪智哉

 

 

(柚野真也)

  • LINEで送る

関連記事

ページトップへ