柳ケ浦高校・田中 瑛斗 憧れの甲子園へのラストチャンス

2017/07/09
  • 高校野球

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スター候補生ファイル #2

田中 瑛斗

柳ケ浦高校/ピッチャー/3年/184㎝・70㎏

 

 

 1年生のころからドラフト候補と目されている田中が、いよいよ高校最後の夏を迎える。184㎝の長身から繰り出されるMax146キロのストレートは県内屈指のスピードであり、加えて高低差もある。また、チェンジアップやスライダーなどの変化球も、腕の振りがほぼストレートと同じでバッターを苦しめる。体の線が細いので、体重が増えればさらに球速は上がり、球も重くなるだろう。そういった意味では、まだまだ伸びしろのある可能性を秘めた選手だ。

 

 田中の野球人生に転機が訪れたのは高校1年生のとき。プロ野球経験者の定岡智秋氏が監督に就任し、野球に対する意識が変わった。「練習は量も大事だが、それ以上に質が必要」と教わった。普段の練習では監督のきめ細かな指導のもと、ただやみくもに投げるのではなく、一球一球試合を意識して投げることで質を高めた。さらに「いい選手になるためにはよく走れ」との言葉のもと、ピッチャーの中でも人一倍走り込みをして下半身強化に努めた。監督からのアドバイスは、プロを見据える田中にとって大きな原動力となった。

 

 3年生になった田中は、プロ野球全12球団から注目されるまでに成長した。「全試合、自分が投げきってチームを引っ張る」と強気の姿勢をみせるなど、エースとしての風格が一段と増している。目指すはもちろん甲子園出場。予選では「真っ直ぐにこだわりたい。バックを信頼して、1回戦から全力でいく」と意気込む。また、野球人生を一緒にスタートさせた幼なじみの杉園大樹(明豊)との対戦を楽しみにしている。「アイツに勝って甲子園に行く」と宿命のライバルを倒し、栄冠を勝ち取るつもりだ。

 

 甲子園は小学生の時からの憧れである。中学校時代の3年間、甲子園球場に足を運び観戦してからは、その独特な空気に魅了され、目指す場所となった。甲子園出場へ田中の高校最後の戦いが始まる。

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