夏の甲子園予選特集② 翁長、東門を投打の軸に文理大付が頂点目指す

2019/07/03
  • 高校野球

 打線は1番の東門がキープレーヤーとなる。走攻守の三拍子そろった実力派。「パンチ力があり、スイングの軌道にブレがない」と伊志嶺監督が最も信頼する打者だ。1番から9番まで長打力はあるが、これまでの公式戦では残塁が多く、効率的に得点を積み重ねたいところ。課題は監督も十分承知だ。「夏の大会を制するためには打線の勢いが必要。どんなに状態が良くても波は出る。賞味期限は10日。どの試合にピークを持っていくかがポイントとなる」と独自の見解を示し、調整している。

 

 八重山商工(沖縄県)を率いて春夏連続で甲子園に導いた名将は、2016年12月に日本文理大学付属の監督に就任し「3年で甲子園で戦えるチームをつくる」と宣言した。当時から翁長、東門を投打の軸にチームづくりを進め、今大会を集大成の場と位置付けている。選手の多くは伊志嶺監督を慕い、沖縄から越境入学した。「親元を離れ、ここに来た子たち。背負うものも覚悟も違う。野球を通じて人間力も高まり、いいチームになった」と伊志嶺監督。

 戦力を足し算から掛け算にし、最高の結果を導く術を知る指揮官のもと、先行逃げ切りの必勝パターンで頂点を目指す。

 

【過去1年間の県内主要大会の実績】

第100回全国選手権大分大会 2回戦敗退

第134回県選手権 準優勝

第143回九州予選 ベスト4

第144回九州予選 ベスト8

第135回県選手権 優勝

 

(柚野真也)

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