大分商業高校 役者そろい、照準は県高校総体

2018/05/02
  • 高校総体

県高校総体直前特集 バレーボール女子#04 大分商業高校

 

 県高校新人戦、全九州バレーボール総合選手権大会県予選会(全九州総合県予選)はベスト4。新チームになって東九州龍谷高校に続く2番手の定位置を落としているが、森栄一郎監督には焦りはない。「けが人が多くベストの状態とはほど遠い。無理をしても仕方ない。勝負は県(高校)総体だから」と、1カ月後に控えた県高校総体に照準を合わせている。

 

 左の藪谷理咲、右の岡部さくらの3年生エース2人を擁し、脇を固める選手も中学時代に県選抜チームに選ばれた実力者ぞろい。全九州総合県予選では両エースがけがで本調子とはほど遠い状態のなか、これまで黒子に徹していた選手の活躍が光った。

 

 ひとりは準決勝の東九州龍谷戦でジャンプサーブで相手を揺さぶった後藤菜摘(3年)。大分商業の飛び道具だ。「今回はサーブが決まったが総合的にいいものを持っている。ハマればどのチームにとっても脅威となる」と森監督。サウスポーから繰り出されるサーブは軌道が読みにくく相手のミスを誘発した。後藤は「まだまだ修正点があり、県総体まではもっと際どいサーブを打てるようにしたい」と試合の流れを変えるサーブに磨きをかける。

 

 もうひとりは高城優亜(2年)。身長170cmを超える大型ミドルブロッカーとして鳴り物入りで入学してきたが腰のけがで半年以上練習できない時期があった。「ようやく復調してきた」と森監督は復帰を喜ぶ。高さを生かしたブロック、パワフルなスパイクを得意とし、戦力として計算ができるようになれば選手層が格段と上がる。「これまで休んでいた分を取り返したい。練習でやってきたことが通用することが分かったので自信を持ってプレーしたい」と高城。確かな手応えをつかみ県高校総体に臨む。

 

 藪谷、岡部の両エースがコンディションを上げ、万全となれば役者がそろう。新チームとなり公式戦2大会は不甲斐ない結果となっていただけに、勝負の大会と位置付ける県高校総体では何かやってくれそうな期待は大きい。

 

高城優亜などがけがから復帰し、選手層は厚くなった

 

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