国東高校 課題が浮き彫りになったことが収穫

2018/05/01
  • 高校総体

県高校総体直前特集 バレーボール女子#03 国東高校

 

 昨年の県高校総体決勝リーグでは王者・東九州龍谷高校(東龍)を翻弄し、強豪・大分商業高校と接戦を繰り広げた国東。新チームには突出した力を持つ選手はいないが全体的なレベルは高く、1年生が加わったことで各ポジションの選手層も厚くなった。今年は総合力で一波乱起こしそうな雰囲気があったが、全九州バレーボール総合選手権大会県予選会では準決勝で苦しい試合を強いられ敗退。多くの課題に直面することとなった。

 

 対戦相手は、けがで主力を欠く臼杵高校。勝算は十分にあり、1セット目は難なく奪取した。2セット目も国東ペースで試合は進んだが、終盤に流れが変わる。調子を上げた臼杵のスパイクが決まりはじめると、ブロックが対応できずに中央からのスパイクがノータッチでコートに刺さった。試合後、佐藤優介監督は「レシーブをほとんど上げられなかった。ブロックの指示も付け焼き刃に終わった」と肩を落とした。

 

 気持ちの弱さも今大会で見えた課題の一つ。準決勝2セット目、23-19の場面から逆転を許すとチームには暗い雰囲気が立ち込め、「選手たちはすでに負けたかのような表情を見せた」と佐藤監督。動揺を引きずり、3セット目では本来の力を出すことができなかった。

 

 今後は見えてきた課題を改善しつつ、ブロックを含めたディフェンスの固いチームづくりに取り組む。県高校総体ではもちろん優勝を目指すが、佐藤監督は「勝つためには大きな改革が必要になる。これからじっくり問題点に向き合っていきたい」と厳しい口調で語った。

 

突出した選手はいないが全体的なレベルは高い

 

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